月別アーカイブ: 2014年4月

歯のケア、していますか~?

こんにちは。わかば動物病院の井上です。

鳥栖で2月に開院して、診察を日々やってて思いますが、
愛犬の歯のことで悩まれている飼い主さんって意外と多いですね。

「うちの子、歯石が多いんです・・・」
「口臭が気になるんです・・・」
「ぜんぜん歯磨きをさせてくれなんです・・・」 etc…

歯ブラシで歯磨きをキチンとできると一番良いと思いますが、
残念ながら、嫌がる子がほとんどです。
そして、なによりも飼い主さんが長続きしない(笑)

ですから、当院では歯ブラシを使ったケアは最初からお勧めしていません。
長続きしないと、意味が無いですからね。
私は飼い主さんとお話をして、長続きしそうなケア方法をお勧めしています。
歯磨きガム、歯石を落としてくれるオヤツ、マウスウォッシュ・・・・

そして、ケアするよりもまず歯石を落としたほうがよい、抜歯の必要がある場合は
歯の処置をすることもしばしばありますので、ちょっと一例ご紹介します。

トイプードルのピースちゃん、4歳。
処置のビフォーアフターで比べてみましょう~。

では、まず処置前。
奥にいけばいくほど歯石がひどく、白い歯の大部分が隠れてしまっています。
飼い主さんには申し訳ないのですが・・・口臭もきつい!
しかも、犬歯の隣に、乳歯が残っているの、わかりますか?
歯石にスッポリと囲まれてる細長い歯です。

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これは、「乳歯遺残」と呼ばれるもので、小型犬種によくみられます。
本来は6~7か月齢頃までには抜けるはずのものですが、
抜けないままに残ってしまい、写真のように歯石の原因となります。

それでは、処置後。
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はい、歯石をとって、乳歯も抜歯してます。全体的にピカピカです!
口臭も全くありませよ!

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いくらお金をかけて歯の処置をしても、
その後なにもケアしなければ数か月で元の通り歯石が付着してしまいます。
そのため、処置後の自宅でのケアをしっかりと写真を使って説明しています。

口は消化器系の入り口。健康は口からとも言います。
最近は、歯石があると、そこにある細菌が心臓を悪くするとも言われています。

歯が気になる方、まずはご来院をお待ちしています。

去勢手術・避妊手術をお考えの方に!

去勢手術・避妊手術をお考えの方にお知らせです。

いま、当院で去勢手術・避妊手術をされたワンちゃん・ネコちゃんに
お勧めのフードをプレゼントしています。

しかも、サイズはワンちゃん1kg、ネコちゃん500gです

去勢手術・避妊手術をするとどうしても太りやすくなります。
そのため、カロリー控えめで、さらに歯石がつきにくく尿石症になりにくい、
一石三鳥のフードになります。

手術は予約制になってますので、まずは当院にご来院ください!

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こちらのほうも参考にどうぞ~。
去勢手術・避妊手術について

15歳の治朗君、手術頑張りました~!

日曜日に診察をしていると、他院がお休みということもあって
急患の子もよく来院されます。

今月初めの日曜日は「昨日からおしっこが出ないんです・・・」と電話がありました。
おしっこが出ないのは、場合によっては命にかかわることもあるので、
急いで来院してもらうことに。

連れてこられた15歳のパグ、治朗君。
過去に前立腺肥大になったことがあり、エコー検査では膀胱はパンパン、
レントゲンでは脊椎症も重症・・・

カテーテルという細長い管を使っておしっこを出して、レーザー等の治療に
ほぼ毎日のように通ってもらいました。
治療の甲斐あり、少しずつ自分でおしっこ出来るようにはなりましたが
それでも量は少なく、同時に便も出にくくなっていたとのこと。

前立腺肥大が原因と思われたので、病院から思い切って去勢手術を提案してみました。

前立腺肥大とは精巣からのホルモンが原因で前立腺が大きくなる病気で、
高齢の雄犬に多く、大きくなった前立腺が周囲の尿道や腸を圧迫して
排尿困難、排便困難が見られます。

治療方法は、前立腺肥大の薬を飲ませるか、去勢手術ということになるのですが、
他の病院ですでに薬を飲ませており、あまり改善が見られなかったのこと。

血液検査で軽度の貧血も見られ、年齢的にも非常にリスクの高い手術にはなりますが
これから先ずっとおしっこが出ない、便が出ないというのを繰り返すよりは
去勢手術をしたほうが良いと、獣医師の立場から判断しました。

飼い主さん、かなり悩まれたとは思います・・・・。
しかし、最後は家族の皆さんで話し合ってもらい、去勢手術を実施することになりました。

いつも以上に緊張する手術でしたが、問題なく終わり、
心配していたよりも術後の麻酔の覚めも早く、15歳とは思えないほど元気!
手術の次の日にはさっそく大量に自分でおしっこを出し、食欲も旺盛

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写真は退院時の治朗君。実物の治朗君は写真よりももっと可愛いのですが、
動物の写真って撮るのは難しい!(撮ったことがある人はわかりますよね!?)
撮影後、優しそうな家族の皆さんに囲まれて、元気に帰っていきました

避妊手術や去勢手術は単純に妊娠させないためだけの手術ではありません。
女の子であれば乳腺腫瘍や子宮・卵巣の病気の予防、
男の子であれば精巣の腫瘍や前立腺の病気の予防の効果もあります。

当院では健康な子であれば生後5か月齢以降から手術をすることができます。
病気になってからの手術ではどうしてもリスクが高くなってしまいますので
大切な家族の一員の健康のために、ぜひ早めにご検討くださいね。

GW期間中も診察します!

当院は基本的には水曜日、祝日、土曜日午後を休診日としております。
しかし、生活の環境が変わって体調を壊しやすいゴールデンウィーク中は
下記の通り診療いたします

4月29日(火・祝) 休診
30日(水) 休診
5月1日(木) 9:00~19:00
2日(金) 9:00~19:00
3日(土・祝) 9:00~12:30(※午後休診)
4日(日・祝) 9:00~19:00
5日(月・祝) 休診
6日(火・祝) 9:00~19:00
7日(水) 休診

12:30から15:00は手術および昼休みとなっておりますのでご了承ください。
なお、急患の場合は対応いたします。

フィラリア症を発症した犬が来院しました

昼過ぎ。血尿が出るんです・・・と来院のあったコーギー。

ちょうど院内でおしっこをしたので見てみると、たしかにイソジンのようなどす黒い色の尿。
呼吸は荒く、元気もない、血色も悪い。一目見て、明らかに様子がおかしい。

フィラリア検査キットとエコーで検査してみると、
残念ながらフィラリア陽性・・・

飼い主さん、外で飼っているけれどフィラリアの予防はしていないとのこと。

残念ながら、今日、明日にでも危ないくらいの状態であることを伝え、
今、当院で出来る限りの治療を施して、
継続して連れてきてもらうことになりましたが・・・厳しいかもしれません。

フィラリア予防に関しては、時には口うるさく予防啓発することがあります。
なぜなら、これは投薬さえしっかりしていれば、ほぼ100%予防できる病気であり、
いったん発症してしまうと治療がとても難しく、
九州の田舎ではまだまだ多い病気だからです。

これからフィラリア予防の季節になります。
フィラリアの予防だけは、最低でもこのフィラリアだけは予防してください。
愛犬のために、よろしくお願いします。

狂犬病ワクチンの季節です♪

こんにちは。わかば動物病院の井上です。

あっという間に4月になり、だんだん暖かくなってきました。
当院は東向きなので、午前中はたくさんの太陽の光で眩しいくらいです。

ところで、3月の後半から狂犬病のワクチンについて問い合わせが増えてきました。
「病院でも狂犬病のワクチンうてますか?」
「狂犬病のワクチンは集合注射でうつのと金額は違いますか?」

せっかくなので、ここに回答を載せておきますね。

まず、狂犬病のワクチンはわかば動物病院でも接種できます。
もちろん、体調が良いことが条件です。

それから、金額については、集合注射と同額です。
継続接種の子(これまでも狂犬病のワクチンをうったことがある子)は3,050円、
初めて狂犬病のワクチンをうつ子は新規登録手数料の3,000円が必要ですので、
合計6,050円となります。

鳥栖市内にお住まいの方は、市役所への手続きを当院が代行して行います。
そのため、狂犬病ワクチンを希望される場合は、
市役所からのハガキを持ってきてください(継続接種の場合)。

また、ごくまれにワクチンによる副作用がでることがありますので、
出来るだけ午前中(遅くとも17時まで)のご来院をお勧めします。

そうそう、病院でお配りしているカレンダーが残り少なくなりました!
かわいいコメントもはいってますので、希望される方は早めにご来院ください。

それでは、今月もじたばたせずに頑張っていきます!

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