「アニマル豆知識」カテゴリーアーカイブ

フィラリア症を発症した犬が来院しました

昼過ぎ。血尿が出るんです・・・と来院のあったコーギー。

ちょうど院内でおしっこをしたので見てみると、たしかにイソジンのようなどす黒い色の尿。
呼吸は荒く、元気もない、血色も悪い。一目見て、明らかに様子がおかしい。

フィラリア検査キットとエコーで検査してみると、
残念ながらフィラリア陽性・・・

飼い主さん、外で飼っているけれどフィラリアの予防はしていないとのこと。

残念ながら、今日、明日にでも危ないくらいの状態であることを伝え、
今、当院で出来る限りの治療を施して、
継続して連れてきてもらうことになりましたが・・・厳しいかもしれません。

フィラリア予防に関しては、時には口うるさく予防啓発することがあります。
なぜなら、これは投薬さえしっかりしていれば、ほぼ100%予防できる病気であり、
いったん発症してしまうと治療がとても難しく、
九州の田舎ではまだまだ多い病気だからです。

これからフィラリア予防の季節になります。
フィラリアの予防だけは、最低でもこのフィラリアだけは予防してください。
愛犬のために、よろしくお願いします。

怖い怖いチョコレート中毒

昼過ぎに焦った声で、聞き覚えのある男性からの電話がありました。

先日もお腹を壊したばかりのまだ1歳の犬のシルクの飼い主さん。
「チョコレートを食べて吐いたけど、どうしたらよい?」とのこと。

とりあえず急いで来院してもらい、よーく話を聞いてると・・・・

食べたのは40個入りのチョコレート全部!しかも、見ての通り、なんと箱ごと!!!

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食べた後から自宅で嘔吐し、病院でも嘔吐してました。

ここで簡単にチョコレート中毒について説明しますと・・・
チョコレートに含まれる「テオブロミン」という成分が原因で起こる中毒で、
下痢・嘔吐などの消化器症状と興奮、不整脈などを起こして
最悪の場合、亡くなってしまうこともある怖い病気です。
また、残念ながらこの「テオブロミン」に対する特効薬はありません。

動物病院で働いていると、年に数回はチョコレート中毒について相談を受けます。
ほとんどの場合は食べた量が少なかったりで大事に至らないことが多いのですが、
今回は食べた量が違います。

一晩入院して、治療をしながら経過観察していましたが、
ひどい下痢、そして嘔吐、それから異常なほどの興奮・・・

ただ、幸いそれ以上の症状は見られず、今はすっかり元気になりました。
元気になったところを記念にパチリ。

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今後、気を付けましょうね~!

話は変わりますが、わかば動物病院は早いもので開院から1か月を迎えました。
おかげさまで少しずつ患者さんも増えてきて賑やかになってきてます。
引き続きこれからもよろしくお願いします。

♪フィラリア予防薬キャンペーン実施中です♪

こんにちは!わかば動物病院の井上です。
だんだん暖かくなってきましたね。今日はキャンペーンのお知らせです。

キャンペーン第1弾!
フィラリア予防の時期にはちょっと早いですが、フィラリア予防のお得なキャンペーンをやってます!
消費税が上がる前の3月中に、ぜひ病院へお越しください。
体重やお薬のタイプによって金額は変わりますので、詳しくはお問い合わせくださいね!
飼い主さんのニーズに合わせて様々なタイプの薬を準備しています。

キャンペーン第2弾!
時々問い合わせもありましたが、3月24日(月)よりフィラリア予防の注射を開始します。
これは、1回注射をすれば効果が12か月継続するという優れもの。
1か月に1回の投薬をわすれがちな飼い主さんや、薬を嫌がる子の場合にお勧めします!
ただし、1歳未満の若い子やアレルギーの子は注射できないことがありますのでご了承ください。

せっかくなので、この「フィラリア症」について少し書きます。

別名「犬糸状虫症」とも呼ばれるこの病気、その名の通り、
白い糸状の虫が心臓に寄生してしまうとても怖い病気で、蚊が媒介します。
残念ながら九州地方はまだまだこのフィラリア症はとても多く、
感染してしまうと腹水が貯まってお腹がパンパンに腫れたり、
咳をして血を吐いてしまったりして、最終的には亡くなってしまいます。

お恥ずかしい話、僕が小さいころに実家で飼っていた犬も
フィラリアに感染してしまっていました。
予防をしてあげなかったこと、今でもすごく後悔しています。

こんな後悔をしなくていいように、
幸せな人生(犬生?)を送れるように、
犬を飼われる飼い主さん、フィラリアだけは必ず予防してください。