今回のノーベル生理学賞とフィラリア予防薬の話。

先日、ノーベル医学・生理学賞の受賞者に
北里大学特別栄誉教授の大村智さんが選ばれました。
寄生虫によって引き起こされるオンコセルカ症やリンパ性フィラリアなどの発生を
劇的に抑えることができる「イベルメクチン」のもととなる「エバーメクチン」など、
数々の抗生物質を発見されたことが認められたものだそうです。
さて、この「イベルメクチン」。
今のフィラリア予防薬の主成分です。
1か月に1回内服するだけでフィラリア感染を予防してくれる非常に貴重なお薬。
たしか、イベルメクチンの含まれたフィラリアの薬が出回るようになったのが
1980年代のなかばだったと記憶していますが、
その前後の犬の寿命を調べてみました。
1980年で2.6歳。
2009年ではなんと15.1歳。
もちろん、フィラリアの薬だけが要因ではないと思いますが、
このイベルメクチンの貢献はかなり大きいと思います。
たくさんの犬の命を救ってくださった大村先生には
心から感謝いたします。