歯のケア、していますか~?

こんにちは。わかば動物病院の井上です。

鳥栖で2月に開院して、診察を日々やってて思いますが、
愛犬の歯のことで悩まれている飼い主さんって意外と多いですね。

「うちの子、歯石が多いんです・・・」
「口臭が気になるんです・・・」
「ぜんぜん歯磨きをさせてくれなんです・・・」 etc…

歯ブラシで歯磨きをキチンとできると一番良いと思いますが、
残念ながら、嫌がる子がほとんどです。
そして、なによりも飼い主さんが長続きしない(笑)

ですから、当院では歯ブラシを使ったケアは最初からお勧めしていません。
長続きしないと、意味が無いですからね。
私は飼い主さんとお話をして、長続きしそうなケア方法をお勧めしています。
歯磨きガム、歯石を落としてくれるオヤツ、マウスウォッシュ・・・・

そして、ケアするよりもまず歯石を落としたほうがよい、抜歯の必要がある場合は
歯の処置をすることもしばしばありますので、ちょっと一例ご紹介します。

トイプードルのピースちゃん、4歳。
処置のビフォーアフターで比べてみましょう~。

では、まず処置前。
奥にいけばいくほど歯石がひどく、白い歯の大部分が隠れてしまっています。
飼い主さんには申し訳ないのですが・・・口臭もきつい!
しかも、犬歯の隣に、乳歯が残っているの、わかりますか?
歯石にスッポリと囲まれてる細長い歯です。

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これは、「乳歯遺残」と呼ばれるもので、小型犬種によくみられます。
本来は6~7か月齢頃までには抜けるはずのものですが、
抜けないままに残ってしまい、写真のように歯石の原因となります。

それでは、処置後。
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はい、歯石をとって、乳歯も抜歯してます。全体的にピカピカです!
口臭も全くありませよ!

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いくらお金をかけて歯の処置をしても、
その後なにもケアしなければ数か月で元の通り歯石が付着してしまいます。
そのため、処置後の自宅でのケアをしっかりと写真を使って説明しています。

口は消化器系の入り口。健康は口からとも言います。
最近は、歯石があると、そこにある細菌が心臓を悪くするとも言われています。

歯が気になる方、まずはご来院をお待ちしています。