「アニマル豆知識」カテゴリーアーカイブ

いつも通りの生活を♬

こんにちは(*´ω`*)

あっという間に2月ですね

年末から少しづつ第6波の兆候が見えていた新型コロナウイルス、ニュースで毎日過去最多・・・・・・もううんざりです

 

学級閉鎖やリモートワーク再開等で、お家時間が増えて、いつも以上に動物と接してあげられる

 

と思っている皆さん!絶対にいつも以上にかまうのはやめましょう

 

ここ数日、かまわれることのストレスで体調を崩してくる子が増えています

わんこは嘔吐や下痢、食欲不振などのストレス性胃腸炎、にゃんこはストレス性膀胱炎で頻尿や排尿障害、更には腎機能障害にまで陥り入院・・・

ましてやこの時期は猫の発情シーズンでもあり、気が立っている子たちがたくさん

避妊手術、去勢手術のお問い合わせも多く寄せられています

 

ストレスで体調を崩し、大嫌いな病院に連れて行かれストレス・・・避妊手術・去勢手術で来ている子たちと同じスペースに入院させられストレス・・・

(当院、ご存知の通り決して大きくはありませんので、入院スペースにも限りがあり、現在ひっ迫しております!)

 

どうか今一度、かまいすぎていないか、ストレスを与えるような生活スタイルに変わっていないかの見直しをお願いします

 

いつも食べているものは・・・❔

こんにちは(*´ω`*)

いつの間にやら、過ごしやすい気温になりましたね

温度差で、体調を悪くされたりしていませんか?

秋はやっぱり『食欲の秋』につきますよね

焼き芋、ちょっとだけとついつい与えていませんかぁ〜

 

当院は食べ物に関して、少々厳しく指導しています。

理由はいくつかあるのですが、その前にコレ、何だと思いますか⁇

IMG_2022

コレらは、わんこにゃんこの膀胱から取り出した『結石』です

 

何度もトイレに行く・・・

排尿ポーズをとるのにおしっこが出ない・・・

おしっこが赤い、ピンク色・・・等々、こういった症状がある時は、『膀胱炎』や『尿石症(膀胱結石)』が疑われます

膀胱炎は、治療でほとんどの子が改善しますが、尿石症になると手術が必要になる場合があります

こんな石が膀胱の中でゴロゴロと動いていたら、さぞかし違和感で気持ち悪いはず・・・

 

では、尿石(膀胱結石)はなぜできるのか⁉

一つは、犬種・猫種による体質です。こればかりは、色々と気を付けていてもできてしまう子はいます

もう一つは、食べ物によるものです。ご飯(フード)やおやつが原因で結石が作られてしまうことがあります

 

さて、思い浮かべてください

皆さんのお家にいる子たちが毎日食べているご飯(フード)の名前とメーカー、パッと答えられますか

診察中に『いつも食べているご飯(フード)は何ですか?』と質問すると

7〜8割の方が答えられません

 

これ、人で例えたら恐ろしくないですか?特に、毎日ご飯を作る方なら尚更・・・。

お米や食パン、スーパーではだいたいいつも決まったもの選びますよね?

醤油やお味噌、メーカー変わると味も変わるから、いつも同じものを買っているはず・・・。

旦那さんや子どもにお遣いを頼むときは『〇〇のお味噌!』

違うメーカー買ってきたら、『これじゃない』←こんな会話、していませんか?(笑)

このように、ご飯(フード)の名前やメーカーがわからないと、何が結石の原因になっているのか、結石ができやすい原料で作られていないか、等の判断ができません

ペットブームの昨今、市販では沢山の種類のご飯(ペットフード)が売られています。

当然、私たちは全てを把握している訳ではありませんが、中には時々、結石が顕著に現れるなぁ・・・という種類のものもあります

食べ物で健康を保ってほしい・・・という願いで、いつも厳しく指導させてもらっています

 

9月27日(月)から10月いっぱいまで、『秋の健康診断キャンペーン』をおこないます

うちの子の膀胱に結石はできていないかと気になる方!

尿検査をすれば、結石の有無を知ることができます

お家で尿を採取して、その日のうちに持って来ていただくと検査可能です(前日の物、冷蔵保存したものは検査不対応です。)採取の仕方がわからないときは、いつでも気軽にお尋ねください!

キャンペーン中は通常の半額で検査できるので、この機会にぜひ尿検査もやってみませんか

そしてその時は、ご飯(フード)の名前も憶えて来てくださいね(笑)

 

そう言えば井上院長、ジョギングで5㎏痩せたらしいです‼

毎日会うのでスタッフは気づかず・・・

診察中、『先生痩せましたね!』と言われると機嫌が良くなりますので、お声かけよろしくお願いします(笑)

 

復活みかんちゃん♪

こんにちは(*´ω`*)

朝、布団から出るのが辛い時期になりましたね

 

今日は、子宮蓄膿症になってしまったMIX犬のみかんちゃんの紹介をします。

途中で内臓の写真を載せています。苦手な方は、「画像の表示をしない」に設定することをおすすめします。

 

10月末、2週間前から食欲がなく、寝てばかりいるようになったという元気の無いみかんちゃんが来院しました

他にも、段差が上がれなくなったり、水をたくさん飲むようにもなったとのこと

みかんちゃんは今年で9歳。避妊手術はしていません。

 

「水をたくさん飲む」「9歳」「未避妊」・・・・・

この3つでまず最初に疑うのは、子宮のトラブルです

子宮にトラブルがないか、早速超音波検査を行います。

井上院長がみかんちゃんのお腹を検査していくと、膀胱の近くに液体の溜まった袋が映し出されました

しかも、かなり大きい

これは、間違いなく『子宮蓄膿症』です。

 

では、この『子宮蓄膿症』とはどんな病気なのか・・・?

文字通り、子宮に膿が溜まってしまう病気です。

もともと子宮内は無菌ですが、何らかの原因で子宮の中に細菌が入り込んでしまったり、5〜6歳以上で出産未経験や、長く繁殖を休止している子に発症しやすいと言われています。

細菌感染を起こしているので、体はグッタリ子宮は腫れ、胃や腸などの臓器を圧迫するため食欲も落ちます

 

更に、他の病気が隠れてないか血液検査も行います。

おやつが大好きなみかんちゃん、若干肝臓の数値が高めでしたが、今回の体調不良の原因には関わっていませんでした

 

原因が特定できたので、治療を開始です!

子宮蓄膿症になった場合、治療の第一選択肢は外科手術で子宮・卵巣を摘出します。

もちろん、手術せずに内科的治療も行えますが、再発してしまい、その度に治療・・・と繰り返していくことになります

当院では、その子の年齢と体調に合わせて、基本的には外科手術をおすすめしています。

 

みかんちゃんは9歳。まだまだ長生きしてもらわないといけません

井上院長が治療や今後の説明をし、みかんちゃんは外科手術をすることになりました

しかし、細菌感染によりみかんちゃんはグッタリ約2週間もまともに食べれていないので、この状態で麻酔をかけるのは危険です

麻酔に耐えられるように毎日対症療法を続けたみかんちゃんは、日に日に元気を取り戻していきました

ついに手術です

その前に、正常な時と異常な時の子宮をわかりやすく絵で説明すると

image2_R

こんな感じです

6.7kgのみかんちゃん(少しぽっちゃりさんです(笑))くらいの子の正常な子宮の太さは、麺で例えると「うどん」くらいです

しかし、みかんちゃんのお腹の中にあった子宮は「アメリカンドッグ」くらいの太さになっていました

摘出した子宮がこちらです(苦手な方はご注意ください)

image1 (3)_R

パンパンになった子宮の中には、チョコレート色の膿がたくさん入っていました

無事手術を終えたみかんちゃんもちろん入院です

次の日には元気に散歩に行き、ご飯も即完食(若干物足りないくらい)

夕方、飼主さんがお迎えに来ると大喜び元気に退院していきました

お腹の傷もくっつき、無事抜糸も終了

元気になって良かったね、みかんちゃん

image1 (4)

『女の子だから一度は出産させてあげたいから、避妊手術は・・・』という飼主さんは少なくありません。

しかし、出産は簡単なことではありません。

一度の出産を待っている間に、出産適齢期を逃して今回のように子宮蓄膿症になるケースはそこそこ多いです。

避妊手術には、メリット・デメリット両方あります

悩むことも多いと思います。そんな時はいつでも病院にご相談ください

 

話は変わりますが、今回みかんちゃんの子宮のトラブルに一番に気づいたのは、6月に紹介した、若葉マーク付きの新人スタッフでした

日々成長してくれています

そろそろ若葉マーク取ってもいいんじゃないの〜⁇(笑)

 

あ‼長くなりすぎて井上院長をイジるネタが載せられなかった(笑)

 

はるちゃんが飲み込んだものは・・・?

こんにちは(*´ω`*)

雨による被害はありませんでしたか

 

今日は食べ物以外の誤飲についてお話します。

少々長くなりますがご了承ください<(_ _*)>

 

6月に入って間もなく、朝一番に電話が鳴りました

「猫が昨晩から何度も吐いています。」 猫のはるちゃん(当時7ヶ月)の飼い主さんからでした。

猫はもともと吐くことがあるので、毛玉かな?胃腸炎かな?と思いながらメモを取って聞いていると、耳を疑う発言が・・・

「パーカーのひもが無くなっています。」

・・・ ・・・ ・・・

ガーン😩

「もう一匹とひもで遊ぶのが大好きで、もう一匹が短いひもを吐いていました。」

更にガーン😫

「残りもひもが見当たらないので、もしかしたらはるちゃんが・・・。」

 

おそらくほとんどの動物病院が、誤飲で厄介なものワースト3に入るのが『ひも』だと思われます

では、『ひも』の何がいけないのでしょう?そしてなぜ食べてしまったのでしょう?

 

猫の舌がザラザラしているのはご存じですか?

犬の舌は人と同じように表面がツルツルしていますが、猫には“糸状突起”(しじょうとっき)というヤスリのような役割をする構造物があります。

猫は毛づくろいする時に、糸状突起を利用して抜け毛を飲み込みやすくしています。

この糸状突起のせいで、はるちゃんはスルスルとひもを飲み込んでしまいました

 

はるちゃんのお腹をエコー検査してみると、ひもは胃を通り越して腸まで流れていました

 

ひもなら、ウンチ💩と一緒に出てくるんじゃないの?と思いますよね。

 

胃や腸は、“蠕動”(ぜんどう)といって、内容物を肛門まで移動させる働きがあります。

ひもやひも状の物が腸に入ると、この蠕動のせいで腸がアコーディオンのように引き詰められてしまいます。

(お裁縫などでひも通しをする時、布を寄せて通しますよね?寄せて縮まった状態を思い浮かべてください)

引き詰められることで、腸の通り道は塞がれ、食べ物が通れず吐いたり、ウンチが出なくなったりします。

その状態で時間が経つと、腸が壊死したり、すり切れてしまう場合があるので一刻を争います

 

と言うことで、その日の昼休みはすでに2件の手術が入っていましたが、前倒ししで、診察の合間で終わらせ(井上院長汗だくで頑張りました)、はるちゃんの手術を昼休みに行うことになりました。

 

お腹を開けて腸を確認していくと、腸の一部が太く硬くなっています

「ここだな・・・」といって井上院長が腸を切って、中の黒いものを取り出します。

出てきたのはやはり『ひも』。ですが、かなり長い引っ張り出しますが終わりが見えません。なので、ここで一度ひもを切り、ひもの終わり部分がありそうな所をもう一度切ります。

同じように引っ張り出し、ようやく全てのひもを取り除くことができました

あとは切った腸を縫合し、お腹を閉じて終了です。

 

もちろんはるちゃんは入院。しばらくは固形物は食べられません

手術の翌日、はるちゃんは元気でした

まずは少ないお水からスタート。嘔吐がないか確認して、流動食(液体食)を与えます。

手術の2日後からは缶詰が食べられるようになりました

本来ならば、一週間ほど入院なのですが、若いはるちゃんは体力も食欲もあり、経過も順調だったため、術後4日での退院となりました

その後、抜糸を行い、もとの元気なはるちゃんに戻りました

ちなみに、はるちゃんが飲み込んだパーカーのひもがこちらです↓↓

なんと、70㎝越えでした

image1 (3)_R

ひもやひも状の物は本当に危険なので、くれぐれも注意しましょう

 

ちょっと解かりづらい文章だったかもしれませんが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

もう少し詳しく腸のことが知りたい!という場合は、ぜひ井上院長にいろいろ聞いてみてください(最後はBOSS頼み(笑))

image2_R

フィラリア予防は5月から!

今日は院長の井上です。

コロナウイルスのバタバタも一時よりはずいぶん落ち着いてきました。
僕はコロナでジムに行けなくなったので、ダイエットのために自転車通勤を始めました。
元々体を動かすことは大好きなので、自転車に乗るのは楽しいのですが、
帰宅後に飲むビールの量がかなり増えてしまい、ダイエットになりません(笑)

さて、ここから本題ですがフィラリア予防のお話しです。
鳥栖市で開業して7年目になりますが、当院だけでも毎年10頭前後の
フィラリア陽性犬をみつけます。

フィラリアは蚊を介して広まっていきます。
当院周辺ではもう先月から蚊が飛んでいます。
できるだけ5月中にフィラリア予防はスタートさせましょう。

ノミやマダニも一緒に予防できるオールインワンタイプや、
一回の投与だけで1年間予防できる注射タイプなど、
様々なお薬を準備していますので、お気軽にご相談ください。

井上

春の健康診断&フィラリア予防キャンペーン始めます!

毎年春と秋に実施している健康診断のキャンペーン、今年の春も実施します!
春はフィラリア予防キャンペーンも同時に実施です!
期間は4月30日(日)までの1か月間半です。
4月の動物病院は混雑することが予想されますので、3月中にどうぞ

第1弾 春の健康診断(血液検査)キャンペーン
通常の血液検査は「血球検査」と「血液生化学検査6項目」で4,500円です。
昨年のキャンペーンは「血球検査」と「血液生化学検査16項目」で4,500円!
でも、今回に限り、「血液生化学検査19項目」で4,500円!
高齢の子は年に2回、若い子でも年に1回は血液検査をお勧めしています。
せっかくのこの機会にぜひどうぞ!
昨秋のキャンペーンでは腎不全、肝不全、高脂血症、糖尿病などたくさんの病気が
みつかりました。どんな病気も早期発見早期治療が長生きの秘訣です!

第2弾 フィラリア検査キャンペーン
フィラリアは蚊が媒介する怖い怖い病気。
残念ながら鳥栖にはまだフィラリアに感染している犬がたくさんいます。
これからフィラリア予防薬のシーズンですが、その前に感染していないか
ほんの少しの血液でフィラリアに感染していないかチェックをしましょう!

第3弾 フィラリア予防薬まとめ買いキャンペーン
当院でお勧めしているフィラリアの予防期間は5月から12月の8か月間です。
キャンペーン期間中は、8個か月分をまとめて処方する際に少しお得になります。

今年から新発売!院長イチ押しはコレ
1錠でフィラリア、ノミ、ダニ、腸内寄生虫までまとめて予防できるおやつタイプ
先日、うちのチワワ(薬が大嫌い・・・)に飲ませてみましたが、喜んで飲んでくれました!

その他にも、オヤツタイプ、背中に垂らすスポットタイプ、
1回で1年間予防できる注射タイプとその子にあった予防方法が
選べますので、詳しくはご来院ください!

猫バンバンプロジェクト

つい最近の話です。
夕方、女性の泣きそうな声で当院に電話がありました。

「車のエンジンをかけたら変な音がして、
ボンネットあけたら中に猫がいて・・・」

その猫を急いで病院に連れてきてもらいましたが、
残念ながら両前肢をエンジンに巻き込まれており、治療不能の状態。
そして、間もなく息を引き取りました。

寒い冬、外で過ごす地域猫・ノラ猫たちは暖かい場所を求めて
エンジンルームやタイヤの隙間に入ることがあります。
それに気が付かないままエンジンをかけてしまうと、
今回のような事故につながってしまいます。

それを未然に防ぐのが、「猫バンバン」。
車に乗る前に、軽くでいいのでボンネットを叩いてください。
それだけで救える命があるかもしれません。

http://www.nissan.co.jp/SOCIAL/CAMP/NEKOBANBAN/

nekobanban

今回のノーベル生理学賞とフィラリア予防薬の話。

先日、ノーベル医学・生理学賞の受賞者に
北里大学特別栄誉教授の大村智さんが選ばれました。
寄生虫によって引き起こされるオンコセルカ症やリンパ性フィラリアなどの発生を
劇的に抑えることができる「イベルメクチン」のもととなる「エバーメクチン」など、
数々の抗生物質を発見されたことが認められたものだそうです。
さて、この「イベルメクチン」。
今のフィラリア予防薬の主成分です。
1か月に1回内服するだけでフィラリア感染を予防してくれる非常に貴重なお薬。
たしか、イベルメクチンの含まれたフィラリアの薬が出回るようになったのが
1980年代のなかばだったと記憶していますが、
その前後の犬の寿命を調べてみました。
1980年で2.6歳。
2009年ではなんと15.1歳。
もちろん、フィラリアの薬だけが要因ではないと思いますが、
このイベルメクチンの貢献はかなり大きいと思います。
たくさんの犬の命を救ってくださった大村先生には
心から感謝いたします。

 

マダニのピークは春と秋!

マダニ季節がやってきました・・・・!
先日はお腹や脇をマダニにたくさん咬まれたワンちゃんが来院しました。

痛そうでしたよ~・・・・

そして、マダニは痛いだけでなく、その唾液によるアレルギーを引き起こしたり
バベシア症という貧血を起こす怖い病気を媒介します。
また、動物だけでなく、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」という人の病気も
マダニが媒介すると言われています。

写真は吸血前の小さなマダニ(右)と吸血後の大きなマダニ(左)。
小さいマダニはほんの数ミリで、犬の毛に隠れてしまうと、なかなか発見できません!
マダニの被害に逢う前に、予防薬を投与しましょう

予防薬は大きく2種類あります。
「飲むお薬」と「背中に塗布するスポットタイプの薬」です。
また、飲むお薬は錠剤タイプとオヤツタイプがあり、
スポットタイプもジェネリックのタイプなど数種類のお薬があります!
その子に合わせたお薬を処方しますので、お早目に動物病院へどうぞ~!

IMG_0492_R

犬の帝王切開

こんにちは。わかば動物病院の井上です。

動物病院は小児科から外科、内科、皮膚科・・・そして産婦人科まで兼ねていますので
妊娠診断から出産に立ち会うこともしばしばあります。
犬は安産だといわれていますが、実は難産の場合も多く、
特に小型犬では帝王切開を行うことも少なくないため
非常に神経を使う分野でもあります。

先日はトイプードルのミルクちゃんが妊娠診断に来てくれました。
レントゲン写真を撮ってみると、お腹の中の赤ちゃんは1匹のみ。
(写真は一番下に載せています。)
この場合、赤ちゃんがお腹の中で大きく育ちすぎてうまく産道を通れないことが多いため、
自然分娩の場合は難産になることが予想されます。

飼い主さんとじっくり話し合った結果、ミルクちゃんは帝王切開をすることになりました。
帝王切開は何度経験しても、ものすごく緊張しますが、
その分、やりがいもものすごくある手術です。
今回も、手術中に取り出した赤ちゃんの泣き声が聞こえたときには
やっぱり嬉しかったですし、新人の看護師さんは感動して目に涙を貯めてました(笑)

しかし、帝王切開の場合は母犬に”母性”が芽生えにくい場合があります。
このミルクちゃんも出産直後は子供に全く関心を示しませんでした。
最初の数日は母乳も出なくて、飼い主さんは2時間おきに哺乳瓶で
ドッグミルクをあげてもらいました。

でも、日を追うごとに少しずつ母性が芽生え、今ではりっぱなお母さんになりました!
飼い主さん、本当にお疲れ様でした
写真はミルクちゃんと、とっても元気で食欲旺盛な10日齢の男の子です。
顔も可愛いでしょ

IMG_0405 (2)_R

このままスクスクと成長してほしいものです~♪

最後に、レントゲン写真です。
どこに赤ちゃんが写っているかわかりますか???
teiousekkai_R